千葉大学主導の共同研究です。
外傷と同様、日本の重症患者を扱う救命救急センターなどのICUで敗血症患者のoff hour effectを評価しました。
外傷と同様、日本では夜間の医療の質の低下はあまりなさそうです。
日本は敗血症診療において、バンドル遵守率が非常に高い国です。
なぜ、こんなに遵守率が高いのかと国際学会で何回か質問を受けました。
真面目だからですかね?
医療の標準化が進んでいるようには見えません。
効果の根拠がはっきりしない治療の選択の時に日本は治療を加える方向に進める人のほうが多く、Less is moreな印象は受けません。特に重症患者の場合。
時間を守るバンドルみたいなのは日本の医師の得意そうな分野な気もします。
夜のほうが抗生剤投与までの時間は短かったのは外傷研究と同じでその他の業務が少ないからかもしれませんね。予後と関連があるかは別として。抗生剤投与開始時間と敗血症患者の予後の関連の話はまた、別の機会に。
原著論文:Matsumura Y, Nakada TA, Abe T, et al. Nighttime and non-business days are not associated with increased risk of in-hospital mortality in patients with severe sepsis in intensive care units in Japan: The JAAM FORECAST study. J Crit Care. 2019;52:97-102. doi:10.1016/j.jcrc.2019.04.021